サピエンス全史を読みました!
サピエンス全史 上下巻
著者:ユヴァル・ノア・ハラリ
訳 :柴田 裕之
出版:河出書房新社
読書時間:いっぱい。なかなか読み進む事ができませんでした。
サピエンスは集団で協力することができたから食物連鎖の頂点に立てた
その元になったのは架空の物事について語り、それを共有する能力だ
本の帯に書かれている推薦人がバラエティに富んでいるね。カズレーザー、バラク・オバマ、ビル・ゲイツ????
目 次
内 容
サピエンスが生物の頂点に立てたのは、ありもしない概念(例えば国家とか人権とか)を作り出しそれに価値を与え、価値を共有することによって、集団で協力しあうことが出来たからである。
その作り出されたありもしない事(以下 虚構)によって本来少数のグループでしか行動出来ないホモサピエンスが巨大国家を形成し文明を築いていく。
そして現代、新たな生命体を作りだせるようになったサピエンスは、生物学的限界を超えようとしている。
感 想
タイトルをみると歴史書かと思うんですが、違いました。
本の帯に「ビジネス書大賞2017大賞受賞!」とあります。
そうです。
この本はビジネス書なのです。
それも著者の思想がかなり強くでたビジネス書です。
この本では著者の考える社会の成り立ちや経済の成り立ち等が解説されています。
国家や社会の成り立ちですが
元々は10人程度の小さな集団でしか生活できないホモ・サピエンスが集団を形成できるようになったのは虚構によってであり、その虚構を共有することが出来たからだ。
とあります。
国とかは虚構であるとのことです。
当たり前といえば当たり前ですね。
また、正義や道徳も虚構であるとのことです。
正義や道徳なども置かれた状況で違うでしょうからそうでしょう。
ただ、虚構からでる価値観は、いま人が生きていく中で最も重要なものかも知れません。
自分の価値観や信念に従って一生を送る。
それが虚構から出たものかどうかはあまり意味がないことではないのでしょうか?
人それぞれに価値観はあると思いますが、自分の価値観はたとえ虚構から出たものであっても大事にしたいなと思います。
繰り返しますが、その価値観を支えとして生きていますので。
この本の中で興味深かった内容を上げておきます。
幸せとはなにか
幸福は富や健康などにおいてそれほど左右されないとこのことです。
幸せとはセロトニン等の生化学物質からなるシステムによって決定されるそうです。
そのシステムによる「快感」が唯一の幸せにする要因であって、どんな出来事でも幸福感は増さないとのこと。
その為、陽気な生化学特性を持って生まれた人は一生幸せで満足しているそうです。
ネガティブな人は生まれながらにネガティブなんですね。
ネガティブ思考は直んないのかー。
上手に付き合っていくとしますか!
世界の経済成長について
経済の成長にはエネルギーと原材料が必要ですが、サピエンスは全く新しいエネルギーと原材料を見つけ出す術を持ったので経済成長は続くみたいです。
安心して?投資を続けましょう。
本を紹介頂いた方
今回はアキラ@月1ボルダリングさんから紹介頂きました。
この場を借りて御礼申し上げます。
30代のプログラマーだそうです。
ボルダリングはすごいですね。
私はぶら下がるだけでも出来なそうです。
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